こどもの現状

入所理由

社会的養護施設に入所する子どもは、どのような理由で親元を離れるのでしょうか。最も多く見られる理由として、「虐待」が挙げられます。「放任・怠惰」「虐待・酷使」「棄児」「療育拒否」を合計すると、４５．２％になります。次に、親が精神疾患障害で育児が困難となり、施設に養護されます。

入所期間

子どもたちの施設の滞在期間は1年未満が多く、期間が長くなるにつれて児童数が減っていく傾向にあります。平均の入所期間は５．２年です。

平均年齢

１１．５歳です。7歳未満の、各年齢のこどもは５％未満ですが、７歳以上のこどもは、どの年代の子も約６％と、ほぼ同じ割合で入所している状況です。

高校進学率

中学校を卒業し、高等学校等への進学率は９６．０％と高く、全中卒者の９８．７％と比較しても大差が見られません。

就職率

高等学校を卒業し、就職する子どもは７０．４％と高い割合で社会人になります。全高卒者の１８．０％と比較すると進学する人と就職する人が逆転している状況となっています。

大学等進学率

高校を修了し大学や専修学校への進学率は２４％にとどまっています。これは、全高卒者７４．１％と比べて3分の１ほどしか行けない状況となっています。

施設退所後に困ったこと

施設退所後に困ったことで、「孤立感・孤独感」が３４．６％と最も高く、次いで「金銭管理」が３２．０％、「生活費」が３１．０％、「職場での人間関係」が２４．９％、「住民票や戸籍の手続き」が１７．２％でした。